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■ 後半アスペクト
2010年11月04日 (木) 編集 |
そういうわけで、嫌な予感通り、あなたの想像通り、
事の顛末は何時も悲惨で、今世紀二台目の哀れな841SHは、
もう目も当てられないほど損傷激しく、
原型すら留めない容貌は誰の興味もひかず、
ただ雨曝され、何度も轢かれ、木枯らしに煽られ、
一筋の電波も発しないままひっそりと風化を待っていたのだった。

ここから先は、前エントリ「テンス前半」を読んでから開くことをお勧めする。

うっかり開いてしまってウイルスに侵されても筆者は一切の責任を取り兼ねる。





まづはご遺体の上半身をこの状態で発見。
すぐさま急左折で歩道に停車し、駆け寄り、抱き上げる。
息はない。
冷たく固くなっていた。
液晶画面を上に向けて倒れていたので、
今まで夜帰宅で必死に探しても見つからなかったのだろう。
まだフィルムさえ剥がされておらず前途洋洋な未来あるケータイだっただけに残念でならない。

002_convert_20101104193546.jpg

裏はそれほど傷がなかった。美しい顔を必死で守ったようにも思える。
な、綺麗な顔してるだろ?
死んでるんだぜ、これ。

009_convert_20101104193226.jpg

すぐ近くには魂とも言える基盤が無惨に放置されていた。
余りの残虐な仕打ちに思わず声を失う。
こんなにもむごい現場を、筆者はいまだかつて見たことがない。
冷酷無比な餓鬼畜生、「トラック」の仕業に相違ない。

005_convert_20101104193251.jpg

もう二度と起動しない残骸を拾い集めて、
まだ他にこの子の一部は落ちてなかろうかと目を凝らす。
だがその辺りにはもう何も見当たらなかった。
側溝のブロックを持ち上げようとするが、さすがに女の手ではびくともせずに諦めた。
できることならあの用水路を浚ってしまいたい。

ため息吐き吐き原付に戻り、
50?ほど走った先でまた急停車した。
臀部を拾い上げる。
こんなところまで引きずられたのか。もう人の為せる業とは思えない。

007_convert_20101104193407.jpg

あたし、よく物を無くすけど、いままで全部返ってきてるんです。
これからは自慢げに言えなくなってしまった。
でも、無事でなければ無意味だとは思わない。
こうやって見つからなければ、きっと一生探し続ける。
それってとっても辛いことだから。
ごめんね。大事にしてあげられなくて。
あたしなんかが買ってしまって。
とっても感傷的になった。原付に戻って再出発する。
涙が風に流れる。
いや、それはない。だいぶ笑った。笑いながら、少し泣いた。

こうして行方不明のケータイ電話は、
持ち主によって「無事発見」されたのでした。
持ち主は帰り道、ドンキであいほん用のシリコンカバーとケータイのネックストラップ、
それとカッパとジェットヘルメットを購入し、
なんとも無駄の多い人生に辟易しつつ、生涯学習の意味を反芻し、
次こそ下半身(ボタン部)を発見してやると意気込んで昼飯のぺヤングを平らげたのでありました。

めでたしめでたs

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# | 2010/11/04 20:24 | 未分類 | |
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