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■ ブラック珈琲
2008年02月28日 (木) 編集 |
「お前のいちばん大事なものをこわしてやる。」
そう言って張っ倒した頬より熱を帯びた掌。

手首だけじゃ飽き足らず、今日は頸の動脈辺りにも包帯を締めて接客中の燐寸棒、
「気付いてほしいんだろね。」
呆れ果てて嗤う同僚の優しさを勘違って、心開いちゃったりなんかして。
若さかな。青臭き初春かな。

お前のいちばん大事なものなら、
あたしもたぶんいちばん大事なものだった。
お前はあたしであった。
誰よりもお前のことが好きだった。

朝からひどい汗を流して、聞き分けの悪い影分身を足元から引き剥がした。
血迷いっぱなしのお前はきっと、
この先取り返しのつかない間違いを、何度も犯してしまうから。

ゲームセンターや壮大な歴史、
回転寿司とか柔軟な銀行、マイケル、それから寄り添ってきた孤独も、
これからのお前はすべて嫌いになるんだろう。
それがいい。

追い詰めたのは、誰よりもお前のことが嫌いだったから。
同じ軌道に乗っけたら、見えない心に傷を負っていくほうが、余程病的だとは思わない?
「湧いてる。」散々に罵倒されて悲しくても、
間違ってないから余計に哀しい。
だからもしもあたしがお前に消えない傷跡を残せたら、
それだけお前は幸せになれる。と断言する。

あのさ。
被害者とか加害者とかじゃないんだけど、
どっちの言い分も理解できた、なんて言ったらお前はまた怒るかな。
たとえばお前をぶん殴ったあの手にすら、
優しさや愛情がこもっていたかもしれないよ?

あたしは少し、あの人を赦す。
それからもう少しだけ、我慢出来たかもしれない、ってやっぱり思う。
孤独の意味すら知らないボクには、理解できないだろうけど。

お前はあたしの影を遠ざけて、陽のあたる場所で呼吸を整えるんだ。
コーヒーにはミルクと砂糖をたっぷり入れて。

あたしは指先の痺れ以外、
全部なかったことにしてしまう。
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# | 2008/02/28 18:09 | 未分類 | |
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